大学院紹介・概念

あいさつ・目的

はじめに

 茨城大学大学院教育学研究科は、主として高度の能力をもった教員の養成および現職教員の再教育を目的としています。 そのため、教育学、心理学、言語科学、社会科学、数理科学、身体科学、体育実技・理論、芸術実技・理論、家政、技術、障害児教育、医療など、ほとんど一つの総合大学に匹敵する研究・教育分野を抱えています。 それが本研究科の最大の強みとなっています。

教育学研究科の教育研究の目的

教育・研究の目的
本研究科では、以下の目的のもと教育・研究活動を行なっています。

【教育上の目的】
 ・人間性についての見識をもち、教育の諸領域に関する高い専門性と
  実践的研究能力を身に付けた学校教育の中核的担い手となる教員を
  養成すること。
 ・教育における多様な心の問題への援助に関わる実践と研究を専門的
  に行える人材を育成すること。
【研究上の目的】
 ・教育文化に関わる人間・社会・自然の幅広い領域において学問知の
  発展に貢献すること。
 ・現代の多様な教育的・社会的課題を理論的に解明し、解決に資する
  実践的な知見を得ること

研究科長からのメッセージ

茨城大学大学院教育学研究科長

尾崎久記

 今日の社会は「激流」のように変化し、子どもの教育、学校をめぐる教育環境も当然大きな影響を受け、わたしたちに様々な問題や課題を突きつけています。こうした変化は私たちが直面するせざるを得ない時代的な必然でしょうが、教育において「変化しないもの」、「変化してはならないもの」を確かめながら、時代の教育的な要請にどのように応えるべきかを見きわめる必要もあるでしょう。「変化を求める流れ」の表層だけに目を奪われるのではなく、「流れの底」にあり、「流れ」を制御しているものを、じっくり考えることができるような、また歴史的な展望をもって、困難な教育現実を克服できるような「教育的な感性と専門的な力量」が求められています。

 茨城大学大学院教育学研究科は、学部で習得した教育・教科専門の知識や技能を土台として、さらに高度な「教育的感性と専門的能力」を養うことを目的とした、「高度な教育的専門職」をめざす人々の「専門性を深める場」であります。教育学研究科で「専門性を深める」ということは、単純に教育の知識・技能を集積すれば済むということではありません。もちろん専門的知識・技能を修得することは必須のことですが、それだけではなく、教育や教科の研究、技能の修得に対して課題意識をはっきりともち、教育的な事象をアクティブに「分析し、考え抜き、構成し、表現する力」が必要です。自分の感性と課題意識を研ぎ澄まし、課題解決に試行錯誤してこそ、独創的な教育的実践的指導力が身に付いてくると思われます。

 茨城大学大学院教育学研究科では、優れた教員スタッフによって上記の目的を達成すべく、質の高い教育と「学びの高度化」の機会を提供してきましたが、さらに21世紀にふさわしい教育専門職の資質向上と教員の実践的指導力を高めるカリキュラムのあり方を検討しております。また、院生一人ひとりが、あらためて自立的な探求精神を高めていけるような教育体制も整備されております。

 「教育・教科・芸術・身体の専門的知識や技能」、「指導の実践力」、「カウンセリング能力」等を高めたいという意欲的な人材、現職教員のみなさん、社会人のみなさんをはじめ、自分の能力に磨きをかけという方々と一緒に、錯綜した教育現実の解決に向けてアクティブに課題に取り組みたいと思います。